子育てしながら在宅で仕事をしたい――私がキャリアを変えた道のり
「子育てしながら在宅で仕事ができたらいいのに…」
私もずっとそう思っていました。
30代、シングルマザーで2人の子を育てながら、将来のために何か手に職をつけたい。でも時間もお金も限られている――。
そんな私が未経験からフルリモート・フルフレックスのPMO職を手に入れられたのは、ハローワークの職業訓練制度を使い、自分から動いたからです。
ここでは、私が制度を活用してキャリアチェンジを実現した体験をまとめました。
同じように「子育てしながら在宅で働きたい」と思っている方の参考になればうれしいです。
看護師を検討したけれど、現実と向き合って断念
最初に思い浮かんだのは看護師でした。
女ひとりで息子ふたり、食べさせていく、となると
それなりに稼げる職種にしたかったのが第一でした。
後に聞いた市役所の担当者の方でも支援制度の利用でも、実際に相談から制度利用として一番多いのが看護師とのことです。
働いてからも総合病院などは夜勤の際に夜間保育を用意していたりするところも多かったり、学費を御礼奉公として3,4年務めるのを条件に出してもらったり病院からも支援もあったりします。
市役所に制度の話を聞きに行き、病院の人事担当と話し、母校から高校の卒業証明を取り寄せ…受験直前まで準備を進めました。
でも、周りの看護師ママたちの働き方を見て現実を痛感しました。
彼女たちは旦那さんや祖父母のサポートがあって夜勤やシフトをこなしていることが多く、母子家庭の私には同じ環境を整えるのは難しいと感じたのです。
私の母も医療従事者で仕事が優先、祖父はいない、パートナーもいない――。
子どもの発熱対応や長期休みの預け先まで自分ひとりで担いながら看護の世界に飛び込むのは現実的ではありませんでした。また、3年看護学校に行き、それから就職してとなると、次男が年長とかになり夜間保育の利用も差ほどできないなとも感じたりしました。
子育てしながら柔軟に働ける仕事を探した結果、IT業界へ
そこで次に考えたのがIT業界でした。
在宅ワークがしやすく、需要が伸びていて、専門性を積めば将来の市場価値も高まる。
**「フルリモートで専門性を活かせるIT」**なら、子育てと両立しながらキャリアを築けると感じました。
妊娠中はハンドメイドの仕事を事業化しようと事業計画書も書いていましたが、次男が1歳になったタイミングで本格的に**学び直し(リスキリング)**を決意しました。
高額スクールは現実的じゃなかった…そんなときに出会った「職業訓練」
Instagramなどでよく見かける「Webデザインスクール」にも目を向けましたが、学費は数十万〜100万円単位。
教育費を確保しながら生活を支えるシングルマザーにとっては、現実的ではありませんでした。
そんな中で出会ったのが**ハローワークの「職業訓練制度」です。
スクールの受講費は無料、さらに条件を満たせば「職業訓練受講給付金」**で生活支援を受けながら学べることを知りました。
この制度の情報はネット上でも断片的で、誰かが丁寧に教えてくれるわけではありません。
私は自分で動きました。
- ハローワークへ直接行き、職業訓練窓口で冊子やチラシを集める
- 説明会に参加してスクールの担当者から直接話を聞く
- 募集情報をチェックし、スクールへ問い合わせる
- スクールの無料説明会に参加してみる
ハローワーク主催の合同説明会で、複数のスクール代表の話を聞けたのと、スクールに直接問い合わせて説明会に参加したのが大きなきっかけでした。
子育て中でも受講できた「eラーニング型」職業訓練
職業訓練には出席率8割以上などの条件があります。
子どもの発熱や呼び出しが多い私には正直ハードルが高いと感じました。
でも調べていくうちに、子育てや介護をしている人でも受講できる「eラーニング型」コースがあると知りました。
この形式なら全国どこのスクールでも受講でき、私も全国の開講情報を調べた結果、宮崎校のWebマーケティング×Webデザイン6か月コースをオンラインで受講しました。
授業は全国の受講生と一緒で、岡山や香川など各地の人と学んだり、情報交換をしたり、刺激的な環境でした。
大学に行きたくても、母子家庭から大学などの進学の選択肢はなく、友人が短大や専門学校、大学に行っている中、私は就職をしました。なので、大人になってから学校って、新鮮な感じでしたね。
ハローワークでの検索方法(画像つき解説)
私がスクールを探したときに使ったのが
- 「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」にチェックを入れる
(※公共職業訓練は雇用保険加入者向けですが、受講自体は非加入でも利用可能な場合があります。給付条件や支給額は異なるので、詳細はハローワークに確認しましょう。 - フリーワードに「eラーニング」と入力
- 検索すると全国のスクールが一覧表示されます
IT関連の講座は比較的多く、通学が難しくても、子育てや介護中であると全国のeラーニング講座を選べるのが魅力です。


訓練後の行動が未来を変えた
訓練を受けてると、スクールからも求人票の案内があったりします。ですが、それを見ていたり、ハローワークの窓口の方に紹介されるものだけに頼るのではなく、自分で調べて見つけたビジネスマッチング交流会などに積極的に参加しました。私が参加したのは、在宅ワーカーと在宅ワーカーに依頼したい企業が集まるビジネスマッチング交流会でした。キャリアマム主催でしたね。オンラインでのビジネスマッチング交流会もやっているので、ぜひ見てみてください。年に2回くらい、オンラインでの開催があります。
そこで企業の方と直接話したりして、職業訓練のコースとは少しずれますが、システム開発会社の社長と話が弾み、まずは業務委託で仕事を少しずつ請け負いました。そののちシングルで就職活動中ということを話して、雇用契約となり、現在の**PMO職(フルリモート・フルフレックス)**にたどり着きました。ここは、フルリモートは最初から分かっていましたが、フレックスというのは、あとあと入ってから知るのと、業務委託で仕事をしている中で拘束がきつくなく、良い意味でも、悪い意味でも緩いのでそこはラッキーでした。悪い意味では、かなり少人数なので、社長が忙しすぎて割とリモートでも放置気味になるので、最初は中々大変ではありました。
しかし、在宅ワークの良さを活かしながら、子どもの発熱や学校行事にも対応できる今の働き方は、私にとって大きな財産です。
もちろん、年収は大手求人サイトなどで比較しても非常に低いため、まだまだ上げていきたい部分がありますが、柔軟で成長可能な働き方の基盤ができたので、子供の年齢やライフスタイルとバランスを様子見ながらも実務経験を積む!として、日々現場でリアルに触れています。今後、転職して年収アップも視野に入れ、子育て×仕事×就学に取り組んでいます。
まとめ
- 子育て中でも、制度を活用すればキャリアチェンジは可能
- 職業訓練+給付金+eラーニングは、特にシングルマザーの強い味方
- 自分から動くことで、在宅×専門職という働き方を手に入れられる
今、就職しながら新しく、また別の制度を利用してスクール受講中でもあります。今後、また記事書いていきますので、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
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